
米国証券取引委員会(SEC)は、7月2日に提案されたビットコインETF申請の判断を延期することを8月7日に公式文書で発表しました。
SECによるビットコインETFの判断の期日は9月30日までに
8月7日に発表されたSECの公式文書によると、7月2日にシカゴオプション取引所によって提出されたビットコインETF(上場投資信託)である「the VanEck SolidX Bitcoin Trust」に対する承認するか否かの判断を検討するため、より多くの時間を取るとしています。その延期期間は、45日間の検討機関の拡張により9月30日まで判定の期日として指定されました。
さらに、SECの公式文書によると、「Securities Exchange Act of 1934」(証券取引法)に基づき、審査可否に関するルールを「Cboeに申請を開示・提案された取引所ルール変更を十分に審議するための必要日数」を45日間、もしくは90日間に定めており、審査結果の公表日については、「2018年9月30日」になると公表しました。
SECでは、この度のビットコインETF申請に関した討論ページを公開して、一般から意見を募っていましたが、公式文書によるとSECは8月6日までに1300件以上のコメントが提出されたとのことです。
このビットコインETFは、情報開示から起算して45日計算すると「最短で8月16日(木)に発表があるのでは」と話題になっていましたが、SEC側は金融市場に及ぼす影響の大きさなどを考慮し、審査を進める過程で最大限”慎重な判断”を選択することとなりました。
なお、ウィンクルボス兄弟が申請していたビットコインETFは、SECによる厳格な条件を満たさなかったとしてすでに否決されているが、今回の「VanEck版ビットコインETF」は、Cboeの申請であることと、SECの要求水準を満たすように作られた”商品設計”が今までの申請されてきた数々のETFと一線を画していると評価されており、市場からも初認可に期待が掛かっています。