オーストリア政府は、イーサリアム(ETH)のパブリック・ブロックチェーンを使用して、来週開催されるオークションで、11億5000万ユーロ(約1517億円)の国債を発行する計画であると、地元の報道局が報道しました。

セキュリティ強化とコスト削減

オーストリアの財務省の官報によると、連邦金融庁(OeBFA)はオーストリア最大の銀行の1つであるオーストリア輸出銀行(OeKB)に、約1532億円に相当する、イーサリアムブロックチェーンを通して政府債券を10月2日にオークションするように指定したとのことです。

昨年の保有資産が260億ドル(約2兆9500億円)だったOeKBは、ブロックチェーンを使ったライブ公証サービスを運営しています。10月2日に予定されているオークション中、同行はオーストリア財務省(OeBFA)に代わって債券を発行します。

オーストリアの財務相ハートウィッグ・レガー(HartwigLöger)氏は、財務省がブロックチェーン技術を「経済政策に焦点を当てた形態」と考えていると話しました。

OeKBは、今回のブロックチェーンに基づく公証サービスは、オーストリアの連邦債券オークションで使用される初めての事例であると明かしました。

この手続きは、同行が内部開発したシステムを利用して、オーストリア・ダイレクト・オークション・システム(ADAS)のデータをハッシュ化したものを公証し、イーサリアムのパブリック・ブロックチェーンに載せるというもので、テストはすでに成功済みであるとのことです。

報道局の指摘によると、この場合のブロックチェーンの使用は、既存の紙やデジタルシステムと並行して機能するトークン化された債券の発行には及ばないそうです。

しかし、オーストリア財務省のマネージングディレクターであるMarkus Stix氏はそれに対し、ブロックチェーン技術を利用すれば、セキュリティとコスト削減の両方に大きな利点があるとし、以下のように発言しました。

「このようなセキュリティの強化は、オーストリア国債のオークションプロセスにおける高い自信を達成し、市場におけるオーストリアの良好な地位を強化するのに貢献する。また、間接的に資金調達コスト面でも貢献するものだ」

コインテレグラフは8月後半、世界銀行とオーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)が提携し、ブロックチェーンを使って債券を起債したと伝えた。期間は2年間で、規模は1億豪ドル(約80億6000万円)だった。

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