
ビットコインのボラティリティは2%を下回り、過去1年半の期間で過去最低水準を更新しました。出来高も年初来で最低水準にまで落ち込み、10月の出来高は前月比で10%以上減少しました。
仮想通貨市場に希望の兆し
10月は特に大きな動きを見せなかったビットコイン。ボラティリティは過去1年半の期間で過去最低水準を更新し、30日平均でのボラティリティは2%を下回りました。
ちなみに、ビットコインのボラティリティの大きさが2%を下回るのは2017年5月以来となります。
また、ボラティリティと同様、ビットコインの出来高も年初来で最低水準にまで落ち込んでいます。
6月から9月までは、1日あたりの平均取引高がおよそ44億ドルで推移していましたが、10月の平均取引高は約38億ドルと前月比でなんと10%強も下げました。
仮想通貨市場は、投資家の心情も含め、現状冷え切っていると言わざるを得ない状況ですが、投資家の中には間も無くビットコインの価格が大きく動き、ボラティリティを取り戻すだろうと考えている者も多くいます。
Fundstrat社のテクニカル戦略責任者を務めるRob Sluymer氏は「現在の仮想通貨市場は多くの投資家の予想に反し、ポジティブな兆候を示しているかもしれない」と主張しました。
加えて、
ボラティリティの低下が価格上昇のサインであると結論づけることは時期尚早であるが、週を重ねるごとに市場が活発化するための希望の兆しが着々と見えてきた。ボラティリティ、出来高やアルトコインドミナンスの減少は、イーサリアムやビットコインの技術進展を促進することになるだろう。
と言及しています。
BloombergのインテリジェンスアナリストであるMike McGlone氏は25日、主要仮想通貨であるビットコインの価格変動が極めて低いことが、逆にビットコインが底を打ったサインであると言及しました。
今のボラティリティの低さは「市場離れが起きた結果であり、最終的には底を打つ過程の兆候である」とも発言しました。
10ヶ月にも及ぶ弱気相場から一転し、次に見せる大きな動きは強気相場の再来の可能性があると説明しました。
果たして、年末に向けた大きな動きは本当にこの先起こるのでしょうか。